BAT BOY THE MUSICAL
森山未来くん主演のBAT BOY THE MUSICAL。再演のようだけど私は初見。なま未来くんが初めて。物語もスタンダードのようだけど、私は初めて。初めてづくしだな！笑
話は、最初エレファントマンのアメリカ版？と思ったけど全然違った！ハッピーエンドかとも思ってたからびっくりした。宗教的に、罪を犯してしまった姉弟（だよね？生まれた順番的には）は幸せに暮らしました、にはなれないんだろうな。それにしても近親相姦が続くのもアレな感じだね。エビ大王もだったし。次は何だ！近親相姦や同性愛というのは「愛の深さ」「罪の深さ」を表現するうえでドラマチックな演出にはなるけども、ちょっと食傷気味な感じです。
で、森山未来くんですが！（ここからがメイン）ぶもおおお最高に素敵だった！な、なんだろあの生き物は…！洞窟に住んでた頃の獰猛さ、表情と声、しなやかさと鋭さ、は本当に獣のようで。籠のなかでひょいひょいと動く姿もまるで重力の関係ない生き物みたい。アドリブ？のチャーミングな悪戯！白くて筋肉質な足も広い背中もすごく綺麗な男の体だった。ちゃんと話が出来るようになってからの生真面目なおぼっちゃんルックは、20歳をこえた男の子とは思えない純真さで痛々しいほど。ラストも…真っ直ぐさが切なかった！
実は未来くんはダンスがスゴイらしいと聞いてたので楽しみにしてたんだけど、そんなに難易度の高そうなガッツリ踊るダンスはなかった。でも足さばきは軽やかで、リズム感よさそうで、素敵だった！わーovertherainbowめっちゃ楽しみ（あわててチケット取った笑）！！未来くんの本気のダンス、どんなんだろう…！楽しみすぎて胸がうずく！
未来くんは歌も上手だった。テレビで見た時から思ってたけど、声がちょっと同情さそうような可愛い表情があって、いいんだよね！杜けやきさんも超絶上手くて、ふたりの掛け合いははっと息を飲まざるを得ない、素敵な歌だった。
ところで、このミュージカルってオフブロードウェイとかで上演されてた演目なんでしょうか？ラストの森の中でにゃんにゃんのとこってライオンキングのパク…オマージュ？ですよね？で笑っていいとこなんだよね？
有閑マドモワゼル
はせべ社長は素敵だ。たぶん世界で一番私の好きな音楽を作ってくれている小西さんの奥様だということを差し引いてもとっても素敵。このブログをはてなにしようと決めたのもはせべ社長がはてなで日記を書いている、というのがささやかだけど大きな理由だったかも。
ずっと読みたい読みたいと思ってて、amazon分で配布終了ですよーって御本人のはてなで宣伝なさってたので、赤と青をまとめて買う。判型が特殊なのでちょっとお高めです、文庫の話が来たときそうしておけばもっとお求めやすくなったかな、って御本人は言ってたけど、実際このまめサイズの本に級数の大きめのフォント、ゆったりめのレイアウトで値段を見ると私なんかはぎょっとする。本を作る時は（仕事でも、趣味でも）、常に手に取る人のことを考えて、……100円安かったら買ったのにっていうお客様の顔を知ってるから、どうやってコストを下げるか、あるいは、同じ値段でもお得な仕様にするかとか、そういうことを考えざるを得ないから、一瞬とても遠い本に感じた。紙の値段とかいわゆる特殊加工の値段とか、原価率とか、考えないで一度作ってみたいなぁ。自分の好きなひとたちのために、自分の好きなように本を作る。それはとてもぜいたくなことで、贅沢すぎて、今の私にはちょっと具体的には考えつかない。
……と、仕様をみて色々思ってしまったけれど、それは別にして（厳密には別ではないかー、フランス製本みたいな表紙もよかったし、あの小ささと軽さが全てを物語るような雰囲気だった）、内容…どのお話も素敵だった。はせべ社長の文章は生々しいのに冷たくて、見たことのないバブルの時代の夜を想わせてくれる。私はバブルの時代の話、夢みたいなお伽話みたいな本当の東京の話、を聞いたり読んだりするのがとても好きなので、ぴったりと面白かった。次のお休みにはウォルフォードとフォーガルのストッキングを買いにいって、ヒールの太くて高いパンプスと春らしい靴をみてこよう。
